性病起因の亀頭ブツブツ除去で感染拡大を防止

亀頭にブツブツがある場合は要注意

亀頭にできるブツブツには2つの種類があります。ひとつは「フォアダイス」と呼ばれるもので、皮膚の毛穴部分にある皮脂などを分泌するための器官が白いイボのようになって出てきたものです。性病と誤解されやすいですが、誰にでも起こりうる自然な症状で健康を害するものではないので心配は要りません。

しかし、もうひとつフォアダイスと混同しやすい「尖圭コンジローマ」というものがあります。これは「ヒトパピローマウイルス」の感染により発生する性病で、接触によって拡散するため性行為などによってパートナーに感染が拡大してしまうことがあります。

この2つはよく似ていますが、色と広がり方で見分けることが可能で、フォアダイスが白いブツブツであるのに対して、尖圭コンジローマは赤いブツブツとして発症します。特に痛みやかゆみなどもありませんが、感染拡大を防ぐためにも早めに泌尿器科で亀頭ブツブツ除去治療を受けることが大切です。

2通りある亀頭ブツブツ除去治療方法

亀頭ブツブツ除去治療は、それぞれの症状によって異なります。フォアダイスが原因の亀頭ブツブツ除去治療は主に電気メスやレーザーを使用した外科療法となりますが、段階的に麻酔をしてからの治療になりますので痛みの心配はなく通院の必要もありません。

一方、尖圭コンジローマが原因の亀頭ブツブツ除去治療には、外科療法と薬物療法があります。外科療法には外科的切除や電気で焼く電気焼灼、液体窒素を使った凍結療法などが一般的で、薬物療法では抗がん剤の軟膏を使用しますが、患部の大きさや数、再発傾向などを踏まえてどちらかひとつの方法を選択します。

治療を行うことでブツブツ自体は比較的早く消滅しますが、たとえ消えたとしてもウイルスが体内に留まっているうちは再発の可能性があります。また、目に見える部位以外の尿道や膀胱などに感染している場合もあるため、尖圭コンジローマの亀頭ブツブツ除去治療は数週間にわたり繰り返して治療を行うこととなっています。

まとめ

このように、同じようなブツブツであっても、その原因により病気の場合とそうではない場合の両方があります。フォアダイスの場合は放置しておいても問題ありませんが、性病が起因の尖圭コンジローマの場合は、放置してしまうと患部が拡大する上に陰茎がんを発症してしまう恐れがある上、パートナーが感染した場合は子宮頸がんを引き起こす可能性がある恐ろしい性病です。自己判断しにくい症状なので、ブツブツを見つけた場合は亀頭ブツブツ除去治療を受けることをおすすめします。